USDC浮動急増の真実

数字は嘘をつかない

朝、アラートが届いた：先週だけで340億ドルのUSDCが発行された。これは誤植ではない。サークルの公式報告によると、過去7日間に約340億ドルを流通へ投入し、約310億ドルを返金したため、純増額は+4億ドル。現在の流通量は6160億ドルに達し、リザーブは6190億ドル。このバランスは意図的な設計である。

リザーブ状況：静かな強さ

「リザーブ」とは、各トークンを裏付ける実物資産のこと。全額6190億ドル中：

• 現金860億ドル（流動性・安全）
• サークル・リザーブファンド5330億ドル（主に短期米国債） 派手なデリバティブやリスク取引はない。ただ、極めて安全な金融商品のみ。 これはコンプライアンスを超えた哲学である。

大量発行の理由

なぜこんなに急増したのか？私の分析では三つの要因がある。 ① DeFiプロトコル（AaveやCompound）での機関投資家の需要拡大 ② ビットコインやイーサリアムアップグレードなど高ボラティリティ時における基軸通貨としての利用 ③ USDアクセス困難な新興市場でのステーブルコイン利用拡大 価格上昇への賭けではなく、「安定性」そのものへの信頼だ。 そして私には笑いがこぼれる：人々はまだ『信頼できるデジタル通貨』への需要がどれほど大きいか理解していない。

大きな視点：安定性こそインフラ

私は思う――新しく発行された毎日のUSDCは、単なるインフレではない。デジタル経済用道路を敷いているのだ。交通量が必要になる前に完成しておく必要がある。 ビットコインやイーサリアムが横ばいでも継続的に発行されていることから読み取れるのは――信頼感がシステム的になったということだ。 これはハイベイプサイクルではない。日常金融に不可欠なツールとして根付いているのだ。