政府が本気のブロックチェーン導入：ベトナム教育省の挑戦

朝の抹茶を飲みながらブロックチェーン動向を分析する私にとって、ベトナム教育省（MOET）の最新施策は驚きでした。彼らは単なる実験ではなく、TomoChainを使った本格導入に踏み切ったのです。

150万件の卒業証明書問題

今学期から、ベトナムの高校・大学の卒業証明書は全てブロックチェーン上に記録されます。これは年間約150万件の証明書が改ざん不可能になることを意味します。先季度に3件の偽造学位事件を調査した私から見ても、これは現実的な課題解決策です：

• 偽造防止：Photoshopで作った博士号（実際にある話です）がなくなる
• グローバル検証：雇用主が数秒で資格を確認可能
• コスト効率化：管理コスト60%削減が見込まれる

単なるパイロット案件ではない理由

メルボルン大学の2017年の実験（参加機関2%のみ）と異なり、ベトナムのアプローチには強制力があります：

1. 義務化：選択制ではなく全認定機関が参加必須 2. パブリックブロックチェーン採用：TomoChainはEthereumより高速な2,000TPSを実現 3. 実際のコスト削減：教育省は検証プロセスで年間800万ドルの節約を見込む

より広い視点から

最近のASEANフィンテック視察で気付いたのは、政府が単なる興味本位ではなく本気でブロックチェーンを活用し始めていること。Nguyen Van Phuc副大臣が指摘するように、「これは教育分野を超えたシステム的な課題解決策」なのです。医療免許や専門資格、政府契約などへの応用も考えられます。

UNは何年もこの重要性を説いてきましたが、ベトナムが実際に実現した最初の国となるかもしれません。

最後に

ウォール街が仮想通貨価格に夢中になる一方、真の革命はハノイの官僚たちから来るかもしれません。私のアメリカ同胞たちへ？テキサス州がブロックチェーン卒業証書を導入したら、カウボーイハットをミディアムレアで食べてみせましょう。