バブルの崩壊

ハイプの爆発日
2024年6月24日、ソラナブームに乗ったアップエキの株価が数分で60%急落。終値は3.97ドル。デジタル廃墟となった市場で唯一重要なのは「誰が先に売れたか」だった。
私はブルックリンの自宅からリアルタイムで様子を見守っていた。コーヒーは冷え、画面だけが光っていた。皮肉なことに、わずか数週前までウォール街はUPXIに『アウトパフォーム』評価を与え、目標株価16ドルを提示していた。当時、アナリストたちはソラナを金融の未来と呼んでいた——イーサリアムを超えるスピードとスケーラビリティを持つチェーンだ。
しかし彼らが伝えなかったのは、上場時、アップエキは利益も得ておらず、1億ドル規模のソラナ財務基金構築という約束だけで価値があったということだ。
大規模リターン戦略
その後公開された書類で明らかになったのは、4300万株もの株式が再販目的で登録されていたこと——初回公募分すべてだった。当初2.28ドルで購入した投資家たちが一斉に売りに出たのだ。
そして最大の衝撃:アップエキはこの売却から一切の収益を得ていない。株式売却ではなく、「未来へのアクセス」を販売していたのである。収益源も製品開発計画もない。ただ仮想通貨ブームによる紙上の夢だけだった。
これは投資ではない——株主を担保にして賭けているだけだ。
私はデファイプラットフォームでスマートコントラクトを開発してきた経験がある。信頼はSolidityの一行一行にコード化されるものだと信じていた。だがこれほどまでに信頼ゼロ設計なものは初めてだった——裏付けとなるものがそもそも存在しなかったからだ。
FOMOは眠らない
アップエキが赤字を出しながらも、他の企業はさらに飛びついた:ナノラボやアイノビアなどだ。
ナノラボは5億ドル相当の転換社債発行を発表し、「BNBこそ金」として購入する計画——ビジネス需要ではなく、「物語」が必要だからだった。発表後、前場には65%上昇したのにまだ誰も計画を見たことはない。
アイノビア? 売上5万6千ドル・純損失5千万ドルという企業が「ハッピーリザーブ」という名前の幻覚的資金調達により再生し、翌日には+134%上昇。「数字は合わない」と言う人もいるだろうが、「FOMO(後悔)」なら成り立つのだ。
シャープリンクゲームズ——かつてゲームスターターだった会社もETHマイクロ戦略として浮上し、再販権登録後に70%下落した(多くの人が売却注文と誤解)。CEOジョセフ・ルビン氏は「標準手続きです」と説明したものの、市場は手続きなど気にしない――出口があるかどうかだけを見るのだ。
私たちが今買っているものとは?
正直に言う:私は仮想通貨や革新反対ではない。コロンビア大学でブロックチェーンツールを開発してきたし、分散型所有への信念を持っている。
だが企業がユーザーサービスや製品開発ではなく、「単なる投機資産用預金庫」になるために上場するなら——それは進歩ではない。利益抽出専用のパフォーマンスアートなのだ。
我々が見ている危険な現象とは何か? 希望そのものを商品化していることである。「技術」ではなく「物語」に基づいて投資されているのだ——PRサイクルと証券会社レーティングによって形作られる話題へ賭けるのである。
そして事実:SEC(米国証券取引委員会)は2024年大統領選挙後の規制緩和により、「仮想通貨連携SPAC」「PIPE取引」に対する規制を見直している。「革新」ではなく「規制回避」として装った破壊活動なのだ。
ではこれからどうするか?
真実は辛いかもしれないけれど重要だ: 最初に参加した人々はすでに利益確定済み(あなたの損失を犠牲にして)。次の波も来続けるだろう――自分のポートフォリオが崩れるまで信じ続けようとするだろう。三番目の波こそ賢くなるかもしれない……ただし「もっと深い問いかけ」が始まる限りにおいてのみである:
- この構造で最も恩恵を得るのは誰か?
- 誰も保有しなくなったとき何が起こるのか?
- なぜ私たちはずっと製品を作らない企業へ報酬を与えるのか? 私はWeb3から去れと言っているのではない——むしろ「深く考えるべきだ」と言いたいのだ。「買う」とクリックする前に問うべきだ:これは何かを作っているのか? それとも単なる資金移動なのか? digital identity(デジタルアイデンティティ)を選択するときは注意しよう——それはあなたの価値観を守るものであって、他人の退出戦略を支えるためではない。
LunaSkyward
人気コメント (1)
Хто тут дурень?
Так, це був не крах — це вистава з вибухом на сцені.
Upexi: ‘Ми будуємо Solana-тесоурі!’ → Наступного дня: «Пробачте, ми навіть не платимо зарплатню».
Коли гра починається… з порожнього кишеня
43 мільйони акцій для продажу? Але ж нічого немає! Це не інвестиції — це гра на довершенні боргового кола.
FOMO в дикому стані
Nano Labs: «Купимо BNB як золото» → Ринок розпалився. Eyenovia: «Маємо $56 тис. доходу» → Ринок запитав: «А чому не п’ятдесят мільйонів у минус?»
Це не Web3 — це Web3-фарс з прем’єрою у вашому портфелю.
Хто найбільше виграв? Той, хто продав першим. А хто залишився? Той, хто повірив у «наступну хвилю».
А що тепер? Вже навчено? Чи все ще граємо?
Ваша черга — коментуйте!